
以前、1961年の『女性自身』に掲載されていた記事などを
いくつかご紹介しましたが、この『女性自身』を購入した際に、
一緒に1947年に発行された『スタイル』という雑誌も購入していました。
今回はその『スタイル』に載っている昭和レトロ感漂う広告をご紹介します。
ちなみに…1947年と言えば終戦直後です。
とにかく物不足だったようで、編集後記にはこんなことが書かれています。

<編集後記>
新聞やラジオなどで用紙の不足は読者の皆様もご存知のことと思ひます。
その不足振りが、実は想像を絶する物凄さなので、
本誌も二月号から大分部数減少するの已むなきに至りました。
おまけに石炭不足による電力制限で工場の能力も低下していますので、
輸送難に加え、発行日の遅延が容易に快復出来ず、本当に申し訳なく思つてをります。
誌代の値上げも、さういふ事情に由来するので何卒幾重にも御了承下さるやうお願ひします。
その代わり頁数と最少部数は絶対に確保し、編集の充実を以てそのお詫びに代へるやう
編集部一同は益々精進を誓つてをります。
私たちのこの微意を何卒御汲取り下さるやうお願ひしたいと思ひます。(編集部)…だそうです。すごい切迫した雰囲気が伝わってきますね(涙)
>その不足振りが、実は想像を絶する物凄さなので↑想像を絶する物凄さ……本当に物凄かったんでしょうねきっと…(;´Д`)
ちなみにこの編集後記の上に描かれている漫画…オチがいまいちよくわかりません(笑)

裏表紙はカラー広告の一覧になっています。仁丹が目立ちますね。

婦人雑誌ですから、やはり化粧品の広告が多いですね。

この右上にある「婦人ベルト」という広告ですが、
ファッションベルトではなく、おそらく生理用品だと思います。
昔は「月経帯」とか「月経ベルト」と言って、なんというか…
ベルト状の、布地を支えるようなもの(?)が売られていたようです。
それにしてもこの雑誌、紙質もザラザラでとても薄く、
戦後って本当に物不足だったんだな~というのがひしひしと伝わってきます。