2017年03月24日

着色後の横顔美人

横顔の婦人_西洋風髪型.jpg
前回の記事で着色前の下絵をお見せしておりましたこちらの絵…
着色してみました。

前回予想したとおり、なんだか…着色前の方が味があってステキだったわ。
着色する気力がないのに何となく無理やり気力を奮い立たせて塗りました。
ダメだったわやっぱり。やる気ない時にやったらダメですね。

ホントにセンス無い着色になってしまいました。
失敗だわコレ~~イヤだわもう。下手だわ。

雑な仕事しかできなくなってきたなぁ。
集中力がなくなってきたわ。


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2017年03月19日

横顔美人の下書き

凝った髪型の女の横顔_着色前.jpg
こちらの絵は、なんとなくラクガキしていたら、
そこそこいい感じに描けたような気がしたので、カラーイラストにしてみようと思い、
水彩紙にトレースし、こちらの記事でご紹介したカラーインクでペン入れしてみました。

なんとなく紫色のインクにしてみましたが…ちょっと変かな…。
このウィンザーアンドニュートンのインクは、
完璧に乾いたらきっと耐水性になるはず…と思って使用したのですが…どうでしょうか。
うーん…もしかしたら…着色したらちょっと滲んでしまうかもしれません。

この絵はもしかしたら着色せずにこのままの方がカッコいいような気がする。
なんかアンティークっぽい雰囲気が出ていていい感じですね。

でもせっかくだから気が向いたら着色してみようと思います。


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2017年03月14日

拒食症少女のびん…昭和レトロなガラス瓶たちに思いを馳せて…

最近、昭和レトロな空き瓶を収集している方々のブログを
ニヤニヤしながら見ることにハマっております。

ボトルディギング_画像検索結果.jpg
↑「ボトルディギング」というワードで検索して頂ければわかると思いますが、
昔は使用済みのジュース瓶や化粧品・クリームの瓶やらインクの瓶やらを
その辺の竹やぶなどに捨てていたそうなんです。(これを“ハケ”と呼ぶそうです)
今じゃ不法投棄になってしまいますが、昔はそれが当たり前だったようで、
その瓶の数々が今でもそのままの形で埋まって残っているんだそうです。
それを発掘して綺麗に洗浄し、ブログにアップしている方々が居るわけです。
いや~これが本当になかなか奥が深い。
昔の瓶は不揃いで、気泡などがたくさん入っていたり、
歪んでいたり筋が入っていたりして非常に幻想的なのです。
美しい瓶の世界は見ていて楽しいです。

びんだま飛ばそ_表紙表.jpg 
そこでふと目に留まったのが、瓶マニアの教科書と言われている
庄司太一氏の『びんだま飛ばそ』という本です。
たまたま図書館にあったので、借りて読んでみました。

びんだまとばそ裏.JPG
この本は、確かに色々な瓶の写真がたくさん載っていて、見ごたえがあります。
瓶マニアの教科書と言われるだけあるな~と思いました。
著者の趣味丸出し(?)な、昭和的ノスタルジー満載のショートストーリー(?)も
随所に掲載されていて、何とも趣深い一冊になっております。

そしてですね、この本で私が最も興奮し、注目したのがですね、
少女愛に関連する昭和乙女の空気が満載なエピソードが紹介されている箇所です。
「拒食症少女のびん」という項目の部分です。

全文載せるのはアレなので、簡単に要約しました。

「拒食症少女のびん」

びん博士(←著者)が古美術商の弟子をしていたとき、荻窪の古いお屋敷の整理に立ち会った。
そのお宅は、ご主人はとうに亡くなり、身寄りのないおばあちゃんも病気で入院中とのこと。
そのお宅に入ると、他の部屋とは明らかに雰囲気が異なる一室がある。
それはどう見ても若い女の部屋で、昭和20年代そのままの姿で残されていたのであった。
ここの家にはどうやら娘さんが居たらしい。

机の引き出しからお茶の水女子大付属高校のバッチが出てきた。
押入れには可愛い衣類が綺麗にしまわれており…
絵日記・カード・中原純一挿絵の雑誌『それいゆ』、星空と教会のシルエットの便せん、
リボンや髪留め、木製ブローチ…そういった甘い品々もたくさん出てきた。
中でも関心を引いたのは、40通あまりある付け文(ラブレター)を含む手紙の束である。
乱筆を詫びる際に「ガラスペンが名誉の負傷をして居ります故乱筆を御許し下さいませ」
という言い回しに、びん博士は「そうだった。昔はガラスペンを使っていたなぁ」
…と思わずため息を漏らすのであった。

手紙を読んでいてわかることは、この娘さんは、
憧れの同級生とお手紙のやり取りをしていたらしいということ。
「天下のガリつきの美少女の秀才へ」と始まる文面は、
当時「S(エス)」と呼ばれて流行った同性への憧れに満ちたものであった。
学校で交換されたと思われる付け文の他に、病院から家族や友人に送られた手紙もあり、
内容から察するにこの娘さんは拒食症的な症状で苦しんでいたと思われる。
手紙の最後の日付は、彼女の誕生日に病院から母親にあてた昭和29年9月1日のものであった。
「下痢をしようがもどそうが、ものが食べられるようにベストを尽くす」と書いてある…。

手紙を自宅へ持ち帰った後、この手紙の束を捨てようかどうか迷っていると、
突然部屋に掛けてあった柱時計が理由もなく落下し、
文字盤のガラスが粉々に砕け散ってしまったのである。
この現象に亡き乙女の意思を感じ取ったびん博士は、手紙の束を捨てずに持ち続けているのである。

拒食症少女のびん.JPG
↑この写真のびんは、彼女の机の上にひっそりと置いてあったものだそうです。

いや~~~~もう!なにこのエピソード!!
マジで吉屋信子氏の小説の世界そのものというか……本当にあったんですねこういうことが。
個人的にとても興味深かったのが、昭和20年代…つまり戦後も「S」の関係が
廃れずにキチンと残っていたという点です。
まぁ、今現在でも似たようなモンはあるところにはあるでしょうけど。

そんなこんなで…思いがけない本で「S」の世界を垣間見ることができて、
私はなんだかとっても感激したのでした。

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