『シェルブールの雨傘』1963年フランスの作品。
監督は『ロシュフォールの恋人たち』のジャック・ドゥミ。
主演カトリーヌ・ド・ヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーボ。
シェルブールの片隅で結婚を誓い合った若いカップル・・・。
しかし戦争がふたりの仲を引き裂いてしまう。
そして、ふたりは別々の人生を別のパートナーと歩むことになる・・・。
数年後、ふたりはガソリンスタンドで再会するが・・・。
哀しいラストシーン・・・
雨降るシェルブールがなんともいえない愁いを醸し出し、
カトリーヌ・ド・ヌーヴの哀愁に満ちた美貌が涙を誘う・・・。
うん。この作品を一言で表すなら「哀愁」ですね。
でもって、この作品は、ことごとく・・・全・部・歌!!です。
普通のセリフはひとつも無いです。ぜーんぶ歌です。
さすがに途中眠たくなってきたりもしましたが、やはり名作だと思います。
音楽が素敵ですし、登場人物の歌の掛け合いがきれい。
特に好きなのが、17歳の娘役のカトリーヌ・ド・ヌーヴの若く未熟な雰囲気と、
その母親とのセリフ(歌)のやりとりが深いですね・・・。
暴走する17歳と、それをとどめようとする冷静な母親・・・。
なんだか人生を感じました。うん。
そして・・・ラストシーン・・・良いですね!!
すんごく切なく、心に残るラストでした。
・・・でもね・・・でもね・・・、
私は『ロシュフォールの恋人たち』のほうが好きです(笑)