2006年08月15日

『もののけ姫』

ジブリレビュー第11弾は『もののけ姫』です。
この作品も大好きです。本当に好きです。
公開当時、映画館に2回も観に行った記憶があります(笑)
この作品は構想16年、製作期間3年というかつてないスケールで
描かれた大作です。壮大で厳かで迫力もあって美しい・・・
そしてとっても考えさせられる作品だと思います。

DVC00054.JPG mononoke.JPG

この作品は、エンターテインメント性もありますが、ラピュタとかと
比べると、とても真面目でシリアスなつくりをしていますよね。
でもって、「人間vs自然(もののけ)」という意外とわかりやすい
構図でもってストーリーが展開してゆきます。
その間をさまようのが、人間だけど山犬に育てられたサン(もののけ姫)
ってわけですよね。うんうん。
そしてタタリ神を射抜いたことにより呪いを受けたアシタカと出会い、
交流し、葛藤する。そんな中で、物語はエボシ率いる神殺しを企む人間たち
と自然(もののけ)たちとの全面対決になる・・・。

この作品はたしか国内外でかなりヒットしましたよね。
それだけ深く壮大な作品なんでしょうね。とにかく考えさせられます。
自然とか森とか・・・そして人間の暮らしに関してとか。
とくに、シシ神の森の様子は美しくて荘厳で、日本古来の深くおごそかな
深緑の雰囲気を想起させられます。
シシ神も不思議な描写をされていてかなり印象に残っています。
水の上を歩くシシ神・・・そしてデイダラボッチになるシシ神がまた
美しくって美しくって・・・。スクリーンで観たときは感動しましたよ。
特にクライマックスでシシ神がデイダラボッチに変化するシーンは圧巻。
そのあとエボシに銃で撃たれて、ドロドロしたものがシシ神から
爆発するシーンもかなり印象深い、迫力あるシーンだと思います。
本当にアニメーション技術が高いんだなって感心させられますよね。

mononoke2.JPG mononoke3.JPG

そしてね・・・この映画の音楽がこれまたすばらしいと思います。
久石さんって本当にすごい。
私が特に好きなのは、サウンドトラックに書いてある曲名で言うと、
「アシタカせっ記」「旅立ちー西へー」「アシタカとサン」の3曲ですv
その中でも特に「アシタカせっ記」は心にずーんと響きますね。
日本人の心に訴えかける音楽だと思います。
ちなみに「アシタカせっ記」はオープニング、エンディングに流れる曲で、
「旅立ちー西へー」はアシタカが自分の村を離れて
ヤックルと西へ旅立つときの曲、「アシタカとサン」は、ラストシーンで
荒れ果てた土地に草がはえて森が美しく広がるシーン、アシタカとサンが
二人寄り添って語らうシーンに流れる曲です。
じつに美しい曲です・・・(うっとり)

で、キャラクターについてですが、まぁ当然ひとりひとりのキャラが
生き生きと描かれているのですが、どの人も勇ましいですよね。
アシタカも、サンも。エボシ御前もモロも・・・ジコ坊もおトキさんも。
そんでもってかなり女性が強いですよね(笑)これはすごくステキなことですね~。
しかも、「アシタカ」というなんだかすごく強い青年が存在することよって、
女性が強く描かれすぎていてもきちんと均衡がとれているような
印象を受けます。これは良い描かれかたなんじゃないかな・・・
って思っています。
・・・ちなみに・・・エボシ御前大好きです(笑)かっこよすぎる!!
「みな!よく見届けよ・・・神殺しがいかなるものか」っていう
クライマックスシーンのセリフにシビれました。
こんな人が上司や先輩だったら良いのにな・・・なんて思ってしまいます。
エボシ御前は人間代表的な感じで、やや悪役寄りな登場人物ですが、
とっても優れた人物であり、聡明な女性ですよね。
でもなんだかんだでシシ神を殺してしまいますが、きっとエボシ御前は
その後良い村を再建したことでしょう・・・。うんうん。

アシタカはとにかく真面目で実直な青年ですね~。ものすごい怪力だし(笑)
呪いを受けてからのアシタカ、好きです。
ところで、瀕死の深手を負ったアシタカの傷をシシ神が治してくれますよね?
でも、呪いは解いてくれなかった・・・それはなぜか。なぜでしょう。
・・・この作品には考えなきゃいけないことがたくさんありますな。

moro.JPG ebosi.JPG

そうそう・・・この作品で唯一気に入らないことがあります・・・。
そ・れ・は・・・「サンの声」です・・・!!!!
石田ゆり子の声が・・・下手!!合ってない!!緊張感がない!!!!!
って私は思うんです・・・。別に石田ゆり子嫌いじゃないですが、
この配役は完全なるミスキャストだと思います。だめだめだめ。
・・・なんで石田ゆり子にしたんだろ・・・。
他に適役の人が大勢いただろうに・・・・・。
私はこのサンの声がどうぉ~~~しても好きになれません。
・・・ちなみに、アシタカの声は「風の谷のナウシカ」のアスベルの人です。
トキさんの声は、ナウシカの声の人です。

でもその1点を除けばホントにすばらしい大作ですよね。
そして・・すごく排他的な意見かもしれませんが、この作品は、
日本人じゃないと深いところまで理解できない作品だと思っています。
アメリカでもそこそこ人気があったらしいですが、
この作品の持つ深淵にたどり着けるのは日本人だけです。

ラストシーンで、シシ神によって滅ぼされた森が復活しますが、
これはもう本当の森ではないんですね。
一見めでたく終わっているように感じるラストシーンですが、
これは全然めでたい結末ではありません。

それを含めて、21世紀の今であるからこそ
この作品を深く読み解かねばなりませんね。うんうん。



posted by イオ at 13:27| Comment(2) | TrackBack(0) | スタジオジブリ関連 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ラピュタは大好きで何回も観てるよ♪
だからラピュタの記事に絡もうかと思ったんだけど、
思い入れが頭で交錯しすぎて書けなくてさぁ (T∇T)

>こんな人が上司や先輩だったら良いのにな・・・
うちの上司・・・ 「もののけ姫」 歌うんだよ ( ̄∇ ̄;)
しかも上手いからタチが悪い。

変なところに反応してごめんなさい!
Posted by モンコ at 2006年08月16日 00:52
モンコさん>わかります・・・思い入れが強いと何書いていいのか迷いますよね。
簡潔にまとめることも出来ないし・・・
語ると長くなるし・・・みたいな(笑)

上司の方・・・男性ですか?
男性でアレを上手に歌えるなんてすごいです(笑)
聞いてみたいです(^^)ふふふっ♪

Posted by イオ at 2006年08月16日 14:53
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック