2016年10月23日

水張りの方法を含めたアナログイラスト(水彩)のメイキング

メイキング_完成_秋の並木道_デジタル加工.jpg
最近メイキングを作成することがちょっと面白く感じるようになったので
水張りの方法・やり方からきちんと詳細をまとめたメイキングを作成してみました。
何だか古臭い…センスのあまりない陳腐なイラストです。
秋をイメージしたんだよ…。昔のライトノベルの表紙のようなイメージで…。

使用画材
ワトソン紙細目(B4サイズにカット)
コピックマルチライナー
透明水彩絵の具
不透明水彩絵の具(水彩ガッシュ)
カラーインク
漫画用ホワイト

水張りに必要なもの
水張りテープ
A3の木製パネル
刷毛(はけ)
水を入れるボウルかなにか

メイキング_紙とパネルのサイズ.jpg
まず、サイズをよく考えてから紙を用意します。
今回はA4の作品を描きます。
その場合「A4サイズ+水張りテープを張る部分」が必要です。
つまり、A4より一回り大きなB4サイズの紙を用意します。
そして、そのB4サイズの紙を水張りするため、用意しなければならないパネルは
それよりもさらに一回り大きなA3サイズ…ということになります。

メイキング_トレース.JPG
ということで、B4サイズにカットした紙にA4サイズの枠を薄く描き、
そこにトレース台を用いて下書きを鉛筆でトレースします。
筆圧は弱めにし、鉛筆の跡が残りにくくしましょう。

メイキング_下書き.JPG
トレース完了。

メイキング_ペン入れ.JPG
コピックマルチライナーでペン入れをします。
今回、背景にはペンで線を入れたくないので色鉛筆で薄く大まかな下書きを描きます。
紙を傷付けないように丁寧に消しゴムをかけます。
下書き終了です。

メイキング_水張りの道具.JPG
水張りをします。
用意するものは水張りテープ、パネル、刷毛、水です。
テープはあらかじめ四辺の長さに切っておきます。
ボウルに水を入れておきます。

メイキング_水張り1.JPG
刷毛でパネルに水をたっぷりぬります。

メイキング_水張り2.JPG
そして下書きをした紙の裏面にも水をたっぷりぬります。

メイキング_水張り3.JPG
パネルに紙を乗せて、内側から外側に向かって空気を手で抜きながらぺったりとなでつけます。
そして乾きはじめる前に手早くテープで貼り付けます。
水張りテープは表面が水に触れると粘着力が出るつくりになっています。
とにかく手早く行うことがコツです!!冬の乾燥時期は特に!!
ノロノロやっていると乾きはじめたり、空気が入ってしまったりして失敗します。
しかし、あまり心配しなくても大丈夫だと思います。
はがきサイズ~B4サイズくらいまでの大きさならば、普通にやれば成功します。
半紙のような薄い紙を使用するとか、美術館サイズのデカいサイズの絵でない限り、
壊滅的な失敗をする確率は低いと思われます。

メイキング_水張り4.JPG
当たり前ですが水平な場所で水平に置いて乾かしてください。
完全に乾いて、紙がピンと張っていれば成功です。
歪んだり、中に空気が入ってボコボコしていたら失敗です。
しかし、作品に影響がない程度の多少の歪みなら大丈夫です。

メイキング_着色1.JPG
まず顔をカラーインクで塗ります。
ぼかしながら陰影をササっとつけます。

メイキング_着色2.JPG
カラーインクで背景を適当にザッと塗ります。
(なんとなく雰囲気をつかむために先に塗りましたが、後で塗っても良いです)

メイキング_着色3.JPG
カラーインクで髪を薄く着色します。(←あまり意味のない作業です)

メイキング_着色4.JPG
水彩ガッシュでスーツを塗っていきます。
ワンピースは透明水彩で明るいグリーンでザッと塗ります。
髪はツヤ部分を残して、明るい色の透明水彩で塗ります。

メイキング_着色5.JPG
軽く塗り重ねながら影をつけていきます。
透明水彩・水彩ガッシュなど、使い分けながら塗っていきます。

メイキング_着色6.JPG
暗い色・濃い色を入れて行き、どんどん陰影を付けていきます。

メイキング_着色7.JPG
漫画用ホワイトで明るい部分を強調します。

メイキング_着色8.JPG
背景を水彩ガッシュや透明水彩で描いていきます。
印象派の絵画のような感覚を意識して、
あまり描きこまずにざざっと塗って雰囲気を出します。

メイキング_完成_秋の並木道.jpg
完成です。
アナログ(紙)のままの状態で提出・印刷・展示する場合はここで終了です。
データにする場合は、スキャン後、ソフトで加工するのも良いと思います。
最近はGIMPなど、有能なフリーソフトもありますし、
やろうと思えばスマホでもPicsArtなどを使って加工できます。

メイキング_完成_秋の並木道_デジタル加工.jpg
↑こちらはGIMPで白いキラキラを入れてみました。
もちろん、アナログでも似たようなことはできます。
ホワイトを筆でとばしたり、丸く穴をあけた厚紙などを用いて
エアブラシやスパッタリングを上手く使えば同様の雰囲気は出ます。

↓<完成作品の取り外し方も一応説明します>

メイキング_紙をはずす.JPG
紙をパネルから取り外します。
テープごとうまい具合に剥がれればそのまま剥がしてください。
剥がれない場合は、カッターナイフを紙とテープの境目に入れて、
ゆっくりザザザ…と剥がしていきます。
くれぐれも、作品を傷付けないように気を付けてください。

メイキング_紙をはずす2.JPG
全部外し終わったら、作品部分(A4)を切り出します。

メイキング_切り取り.JPG
ハサミでゆっくりと切っていきます。
カッターナイフを使う場合は、手が滑って作品まで切ってしまうことのないよう
細心の注意を払って切ってください。

パネルに張り付いたテープは次使うときのために、綺麗にとっておきましょう。
水を含ませてふやかすと綺麗にとれます。
水でとれない場合はお湯を含ませてください。

以上です。

デジタルに慣れている人からすると、すごくめんどくさそうに見えますが、
結局は慣れと向き不向きの問題のような気がします。
私はアナログに慣れているとともに、パソコンで重いデータを編集するのが
この上なくイライラするので、アナログの方が向いているようです。
あと…単純に、根本的にデータが「原画」として残ることにホッとします。



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posted by イオ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 自作絵(水彩など) | 更新情報をチェックする
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