2016年10月16日

なぜ女は化粧するのか?なぜしなければいけないのか?

女性はなぜ化粧をするのか.JPG
なぜ女性は化粧をしないといけないのか…?
なぜ女性ばかりが、面倒な化粧を毎日毎日やらないといけないのか…?
男性は化粧することを免除されているのに、
なぜ「女は化粧をするのがマナー」になっているのか…?

これ、昔っから疑問に思っていたんですよね。
いつか記事に書こうと思って忘れかけていたのですが、
最近読んだ本に「化粧がいかに肌に悪いか」が書かれていまして…、
このことがきっかけになり、記事を書くに至りました。

その本とは『傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~』
という本です。著者は医師の夏井睦という方です。2009年発行。
この本の主な内容は…ものすごくざっくり簡単に言うと、
「消毒薬は自然治癒力を邪魔するものであり、使うべきでない。
傷は消毒せずに密閉し、湿潤療法するべきである。
人類は元々、色々な菌と共生してきたのに、現代人はそれを排除しようとしている…」
というような内容です。もちろん、もっと濃い内容なので、詳しく知りたい方は
色々な方がブログなどで感想を述べているので調べてみてください。
Indeepさんも取り上げられています。良い本だと思います。
実際、消毒しない方が治りが早いんですよね。
私はなぜか本能的に?そのことに気づいていたので、
切り傷を作った際には消毒せず、すぐにバンドエイドと医療用テープなどで密閉してました。
すると数日後には治ってるんですよ。
傷が深い場合はキズパワーパッドなどの使用をおススメします。

話が脱線してしまいましたので、化粧の話に戻します。
この本には、化粧(基礎化粧品を含む)やシャンプーが
いかに皮膚に悪影響であるか…ということが書かれていました。

化粧は皮膚を老化させる

さらに深刻なのは、化粧品というか、化粧という行為そのものが皮膚に与える影響だ。
<中略>
これに一番初めに気が付いたのは、顔のケガで受診された化粧品売り場勤務の女性だった。
治療のために化粧を落としてもらったのだが、顔の皮膚は黒ずみ、
皺が多くて毛穴が目立つという惨状を呈していたからだ。
<中略>
しかもこれは、日本女性に特有の現象ではない。
ハリウッドのセレブ女優のスッピン画像を集めたインターネットサイトを見ると、
その女優さんたちの顔や首の肌は驚くほど老化しているのだ。
高価な化粧品を使い、エステに莫大な金をかけているであろう
セレブ女優たちですら、そうなのである。
一方、同年齢の男性の肌は、それに比べると皺もシミも少ない(もちろん、毎日外で仕事をしていて
紫外線浴びまくりの人は別だが)。一般に、女性は肌の手入れに余念がないが、
男性で肌に気を使っている人は極めて少数で、せいぜい朝一度顔を洗う程度である。
それなのに、同年齢の男性と女性の顔の素肌を比較すると、
圧倒的に男性の肌のほうが綺麗である、そして面白いことに、
荒れているのは女性の顔の肌のみで、腹部や背部の皮膚は荒れていないのである。
つまり、肌の老化は化粧をしている部位と一致している。
<中略>
この皮膚の老化は、化粧品の成分を調べてみると簡単に説明がつく。
クリームにしてもローションにしても化粧水にしても、
洗浄力の強い界面活性剤を含んでいて、
クリームもローションも皮膚を皮膚常在菌が棲めない状態にするからだ。
<中略>
しかも、すぐに洗い落とす石鹸やシャンプーと異なり、化粧品は一日の大半、肌を覆っている。
<中略>
つまり、女性の顔の肌は連日12時間以上、界面活性剤で覆われていることになる。
<中略>
これまで多くのパラダイムを見てきたが、もしかしたらこの「女性は化粧をするものだ」
というパラダイムは、最強のものではないだろうか。
<中略>
美しくなりたいという願望が遺伝子レベルでプログラミングされたものなのか、
人類の文化の中で生まれた二次的なものなのかは私にはわからないし、
女性が美を追求することを否定するつもりもない。
私が問題にするのは、現在市販されている化粧品が
「皮膚常在菌が生息する生態系(=皮膚)を破壊する成分を含んでいる」ということだけである。
皮膚と常在菌についての知識がない時代であれば、
このような商品がまかり通るのは仕方がないと思う。
現在、化粧品業界が我が世の春と謳歌しているのは事実だが、
それはユーザー側の無知を前提にした繁栄でもあるのだ。

※「パラダイム」とは「(科学上の問題などについて)ある時代の
ものの見方・考え方を支配する認識の枠組み。」のことです。

なんというか、これはこの方が仰る通りでしょうね。
実際問題、化粧の薄い女性や、ほとんどスッピンで暮らしていて、
肌の手入れもたいしてしていないような女性のほうが、
化粧をきっちりしていて肌の手入れに余念のない女性よりも、
素肌が綺麗であることが多い気がします。(もちろん例外もあるけど)

私は、今現在化粧をほとんどせず、洗顔は赤ちゃん石鹸でささっと行い、
保湿はオリーブオイル(医薬品グレード)を数滴塗る…というような
ズボラな手入れしか行っておりませんが、このやり方を導入する前より
断然肌の調子が良くなり、肌がきれいになりました。
乾燥が激しいときは、グリセリンの原液をちょびっとだけ
ハトムギ化粧水に混ぜて塗ります。効果てきめんです。まったく乾燥しません。
使用しているものはすべて安価なものばかりです。
ちなみに、シャンプーは重曹水、リンスはクエン酸水…という方法をとってから、
髪と頭皮の状態もとても良いです。この本の著者の夏井氏は「湯シャン」という、
いわゆるお湯のみで洗髪する方法を行ったら、抜け毛も減り、フケも減り、
臭いも減り、痒みも減った…と仰っています。

それにしても…メイク系の化粧品が肌に悪いことは女性も皆わかっていますが、
基礎化粧品系の商品も肌に悪いとは…。
でも、たしかに香料が強い化粧品なんかは、肌がかゆくなりますね。
そもそも基礎化粧品に香りをつける必要性なんて無いと思うのですが…
なぜ香料を入れるのか理解できません。

まぁ、とにかく、「化粧は肌に悪い」「化粧は肌に多大な負担を強いている」
「化粧を落とさずに寝るなんて、汚れたぞうきんを顔に乗せて寝るようなもの」
…というようなことは女性たちだってわかっているんですよね。

では、肌に悪いとわかっているのに、なぜ化粧をするのか…???

ここが問題です。

「毎日化粧をする」ということで生じる悪は、肌に悪いということだけではありません。
朝の貴重な時間をメイクのために割かなければなりません。
どんなに安い化粧品で揃えても、数千円のコストがかかります。
男性はかけなくてよいものに、女性は女に生まれたがゆえにかけなければならないのです。
男性は汚い肌をテカテカ晒していても「ファンデーションくらい塗れ!」なんて言われないのに、
なぜ女性が同じ状態だと言われてしまうのか…???

個人的にアレコレ考えたり、化粧に関する本を読んだりした結果、
女性が化粧をする理由は、下記のような要因があるからだという結論に達しました。

・古来から続く、美に対する配慮や気遣い、しきたりなどによる文化的・社会的背景
 (特に日本はこの要因がとても強く、強固な土台として鎮座している)

・「大人の女性」としての通過儀礼的役割

・資本主義の台頭によって生じた企業の強烈な広告合戦の結果

・「オスを獲得するために綺麗に見られたい、他のメスより優位に立ちたい」
 というメスとしての遺伝子レベルでのプログラミング

・たとえ上辺だけであっても、美人に見られた方が得をする場合が大なり小なり存在する

・メイクをすると自分に自信が持てるため、気持ちまで華やかになったり、
 気合が入ったりするので、心理的にプラスの作用が生まれる場合がある

日本に限って言うと、資本主義が台頭する前から化粧はかなり盛んで、
「白粉をしない女なんて、女としてのたしなみがない」
というような風潮が、戦前あたりまで割と根強く存在していたようです。

『お化粧しないは不良のはじまり』という本を読んだことがあるのですが、
日本人女性が昔からいかに化粧に余念のない民族であるかが良くわかります。
着物文化もそうですけど、日本人女性は本当にオシャレですよ。
女性の「人からどう見られるか」を気にする気質が、
「恥をかきたくない」「人の目を気にする」という日本人的な気質と合体して、
余計強いものになってしまったがゆえの結果なのではないかな…なんて私は思います。
あと、日本人は男女ともに「凝り性」です。それも理由のひとつでしょう。

まぁ、昔は「いかに良い結婚をするか」が女の人生において超超超重要事項だったがゆえ、
いかに男性に良く見られるか、「たしなみのある美しい良いお嬢さん」としてふるまえるか…
などが、現在とは比べ物にならないくらい重要だったんでしょうね。

ちなみにこの『お化粧しないは不良のはじまり』には、バブル時代のOL様の様子も
書かれているのですが…なんというか本当に馬鹿みたいですよね(笑)
いや、悪いけど…丸の内OLのメイクの傾向がどうだとかこうだとか、
ピンク系のルージュはもう古いからなんだとか…新色のリップがどうとか…アホか。
バブル時代は女性のみならず男性も皆狂乱の時代でしたから、
女性だけがどうこうというわけではありませんが、
化粧品業界がブワワワ~~っと花開くきっかけになったのは
バブル時代だったのではないでしょうか。
シャンプーもそうですよ。それまでは毎日髪を洗う人の方が稀だったのに、
ワンレンを美しく形成するために「朝シャン」という行為が流行りだし、
髪質や指通りをすごく気にする女性が増えました。
そこに目を付けたシャンプー系業界があれやこれやと開発しだしたのもこの頃からでしょう。

しかしですね、もう時代は流れに流れ…
化粧に金と時間をかける女性も減ってきているわけです。
そもそも、化粧に金掛けるなんて、経済的・精神的に余裕のある女性にしかできません。
めんどくさいです。ほんと。
もちろん、お化粧が好きな女性もいますし、それは良いんですけど、
「化粧をしないスッピン派の女性」の人権も認めてほしいと思うんですよね。

「女性が化粧をしないのはマナー違反」という風潮や社会的圧力…
これをどうにかしてほしいと切に願っております。

ただ、この社会的圧力も、ここ数年でだいぶ薄れてきているように感じます。
OLやってる友人(30代半ば)が「最近の若い子はスッピンとか超薄化粧で出社してくる人が多い」
と言っておりました。そしてそれを咎める人も特にいないようです。
(会社によっては、スッピンだと怒られますので気を付けてください…)

ちなみにその友人いわく「母親世代はきっちり口紅を塗った厚めの化粧をしていて、
バブル世代もそれを引き継いでいて化粧は厚め、その下の世代からは濃い人と薄い人が
混在していて、最近の若い人は薄い人が多い…」というようなことを言ってました。

たしかに、言われてみると最近の日本の女性全体に
そういった傾向が出てきているのかもしれません。(もちろん個人差はあるけれど)
若い女性に限らず、30~40代くらいの人も薄い人が多くなったような気がします。
最近の主流が「ナチュラルメイク」「スッピン風メイク」だからなのかもしれませんけど。
「口紅」ってのはもはや死語になりつつあるくらい、最近の人は使いませんよね。
もっぱら主流はグロスですから。口紅をきちっとつけてるのは50代以上の女性に多いです。

街行く女性たちをまじまじと観察してみると、
薄化粧や、ほぼスッピン?のような人が多いように感じました。
コンビニの女性店員のなかには、ドすっぴんで接客している人が何人かいました。

そんなかんじで、「女性が化粧をしないのはマナー違反」という風潮が
今後もっともっと薄れていってくれることを強く祈っております。
ついでに、ストッキングも廃止してほしいです…。
「ナマ足では失礼」ってのもよくわからないパラダイムですよね。
ストッキングって数回履いただけで破れるもん…。
毎日着用しないといけないような職種の方はそれだけで無駄なコストがかかります。
もっと言えば、「女性はムダ毛を処理しないといけない」とされているのも謎です。
女って大変ですよ。ほんとに。めんどくさいことだらけ。

ええと、話を化粧に戻しますと…個人的に感じるのは、
今後は「TPOによって化粧を使い分ける」という女性が多くなるでしょう。
「今までだってそうだっただろ」と言われてしまいそうですが、
今まで以上にこの傾向は進んでいくと思います。
「普段はほぼスッピン、女友達と遊ぶ時は快活な薄化粧、合コンは厚めのメイク…」
というような傾向がより一層進むことでしょう。
私のような女ですら、結婚式に招待されたりしたら、きちんとしたメイクをしますし…。

↓最近、こんなニュースがありました。
化粧顔に見えるシステム.jpg
【“すっぴん”でも化粧顔に見えるテレビ会議システム開発】
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161007/k10010721481000.html
これを見たとき「スッピンのままでいいだろーが!!!!」と思わずツッコミを入れた人は
男女ともに一定数居たのではないでしょうか。
まぁ、このソフトを開発したのは化粧品会社ということですので、
「化粧品会社に勤めている女性がスッピンで…」ってのはマズいのかもしれませんね。
しかしながら言い換えれば、化粧品会社に勤務している人ですら
「化粧はめんどくさい」と強く感じているということですよ。

今後ネットワークが進化し続けると「オフィス」を構える会社は減るでしょう。
そうなると、こうやってどんどん化粧もCGになっていくかもしれません(笑)
いずれは…スマホの無料アプリかなんかで、自分の顔にプロジェクションマッピング的な
光線を発射させて自在にデジタルメイク?する時代になるかもしれませんな(笑)
そうなったら『傷はぜったい消毒するな』の夏井氏も安心する世の中になるかも?

ちなみに、夏井氏は

「女性は化粧をするものだ」というパラダイムは、最強のものではないだろうか。

と仰っておりますが、私はこのパラダイムと同じくらい強いのが
「男の髪は短くなければならない」
「サラリーマンはネクタイを着けるものだ」
というパラダイムだと思います。
まぁ、世の中は色々なパラダイムによって構築されているものですから、
しょうがないのかもしれませんが、男性の髪型はもっと自由でも良いのではないかな?
と思うことは多々あります。そりゃ、銀行員がモヒカンだったらびっくりだけど、
最低限のTPOをわきまえていて、清潔感があれば…
ある程度のバリエーションが存在していても問題ないと思うんですけどね。

しかも、化粧に関してもですね、逆に考えれば
「男性は化粧なんてしないものである」というのもパラダイムですよね。
男性が濃い化粧をする民族だって存在するわけですから。
『お化粧しないは不良のはじまり』には、
「昔の武士は血色が悪い時に、良く見せるよう紅をさしていた」というようなことが
書かれておりました。今風の言い方をするなら完全に「チーク」ですよね。
なので、そもそも「男性が化粧をしちゃいけない理由」ってのは無いわけです。
最近では「メンズ用ネイル」を提供しているネイルサロンもあるようです。
私はネイルが苦手なので、ネイルアートにあまり興味はありませんけど、
男性がやってはいけない理由は特にないはずです。

それにしても…ネイルってのはなかなか独特な世界ですよね。
ネイルがキライな男性は多いですが、女性でも苦手な人はたくさんいると思います。
ただ、「指先が煌めく」ということにトキメク女心がわからないわけではありません。
ネイル業界はここ数年で目覚ましい発展を遂げましたが、
今後不況になったり金融危機が発生したら、ネイルなんてやる余裕のある女性は減るでしょう。
当たり前ですが、貧乏人が増えたら化粧品も売れなくなります。
ひと昔前も、化粧に熱心だったのは上流階級のお嬢様たちだったそうです。
潤沢な資金と時間的余裕のある人じゃないと手間と金をかけた化粧なんてできませんからね。

しかしホント…世の女性たちが化粧品業界に踊らされて、
「金を払って肌を悪くしている」という状況に陥っている現状を見ると、
なんとも悲しく、憤りを感じますね。
いや…女性だけではないですね。男性も企業に踊らされていますね。
最近はやたらと「男の頭皮のアブラ臭を根こそぎ落とす!!」
みたいな商品のCMを目にしますが、こういった商品はメチャクチャ刺激が強いので、
かえって頭皮の環境を悪くしてしまい、逆効果になることが多いと聞きます。
あんなのを毎日使ったら、ハゲ一直線ですよ。
で、ハゲたら育毛剤を買うわけですよね…。まさに企業のマッチポンプです。

我々は企業が仕掛ける広告合戦からはやく解脱しないといけません。
幸い、最近はネットの普及のおかげで様々な情報を知ることができますし、
ナチュラルなものへの回帰志向?が若干強まっているように感じることもあります。

化粧文化そのものや、女性の化粧への姿勢や考えかた…
その他様々なパラダイムが時代によってどう変化するのか気になりますね。
ここ数年の時代の加速度は半端じゃないですから、
いままで起こりえなかったようなことが起こるかもしれません。

この記事へのコメント
連載が再開してよろこんでいる柏木です。^^
今回は、なぜか過去記事のこちらに目が留まりました。

例えばの話。
女装をする男性にとって、「化粧」や「ストッキング」は憧憬の対象です。
でも彼らは、「男が女の格好をするなんて、恥だ」という社会通念に縛られていて、「変態」というくくりでしか語られません。
化粧やストッキングを排除したいというイオさまとは真逆の嗜好の持ち主たちですが、
言わんとしたいことは、イオさまと同方向のような気がします。

ヘンなコメントでスミマセヌ。
Posted by 柏木 at 2017年07月04日 06:59
柏木様>
更新再開を喜んでいただけて嬉しいです(^^)

たしかに、女装子さんとか、オネエの方なんかは
化粧やストッキングなど「女性のアイテム」を女性以上に愛しているような感じがします。

私は化粧やストッキングのことを完全に排除したいとは思わないのです。
実はそれそのものは割と好きです。
私の作品を見るとわかると思いますが、
耽美的な雰囲気とか女性ならではの装束や髪飾りなどが大好きなのです。

でも、めまぐるしい現代社会の日常生活を送るにあたっては、
非常にアンフェアだと思ってしまうのです。
特にそれが強制される場合はとてもイヤですね。。

好きだけどキライ…というなんとも説明が難しい心理状況です。。
Posted by イオ at 2017年07月05日 19:04
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