2006年08月13日

『天空の城ラピュタ』

ジブリレビュー第10弾は『天空の城ラピュタ』です。
これはもう名作の中の名作ですよね。
わかりやすく、そしてファンタスティックに物語が展開し、
エンターテインメント性も高くて、アニメーションも美しくって・・・
たくさんの大切なことを教えてくれる映画だと思います。

1986年の作品で、宮崎駿さんが手がけたオリジナル作品。
じつは、この『天空の城ラピュタ』が、
設立したばかりのスタジオジブリの第1作目なんですね。
この2年前に制作された『風の谷のナウシカ』は、
ジブリ設立前の作品なんだそうです。

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まず、印象深いシータのセリフをご紹介します。
このセリフは、クライマックスあたりで
シータがムスカに向かって言うセリフです。

「なぜラピュタが滅びたのか、私にはわかる。ゴンドアの歌にあるもの。
土に根をおろし、風と共に生きよう。
種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう。
どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんの可哀相なロボットを操っても、
土から離れては生きられないのよ。」

はぁ~感動しますね。心に響きわたりますね。
21世紀の人間はこのセリフを心に刻まなくちゃいけないね。
高層ビルをボンボン立てたりとか、月の土地の売買とか・・・
そんなことしてる場合かよーって言いたい。マジで。
この作品が持つメッセージ性は21世紀になった今、
ますます強く我々に問いかけてくるように感じます。

キャラクターも魅力的で楽しくってすてきですよね。
シータとパズーはもちろんのこと、
ドーラとその息子たちのやりとりがおもしろくって笑えます(笑)
さらにムスカ大佐もステキです(笑)はっきり言って、ジブリ作品で、
ムスカほど「悪役です!!」って感じの悪役は他にいないと思います。
そういった意味では、この作品はちょっと勧善懲悪っぽい雰囲気がしますよね。
あと、ロボット兵もせつなくってすてきな登場人物?だと思います。
ちなみに、三鷹の森ジブリ美術館の屋上に行くとロボット兵に会えますよv

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ラピュタ・・・ラピュタが持つ意味は果てしなく深いんだろうなー・・・。
美しいですよね、ラピュタ。今でも大きな入道雲のような雲を見ると、
「あそこにラピュタがある・・・」
とか半分本気で思ってます。(←ラピュタファンにありがちな病気)
さらに、嫌なことがあると「バルス!!」(←滅びの呪文)って叫んで、
何もかも滅ぼしたくなります。(←これもラピュタファンにありがちな行動)

それにしてもラピュタのつくりがキレイでうっとりしてしまいます。
本当に日本のアニメーション技術ってすごいんだなって感じますよね。
もう20年前!の作品なのに、ちっとも色あせない美しい作品です。

音楽も素晴らしいです・・・久石さんって宮崎駿さん同様天才ですね。
「君をのせて」大好きです。ラピュタが出てくる時の音楽とかも好きです。

もういちど我々はいろんなことを・・・
立ち止まって考えなきゃいけないんじゃないのかな。
・・・なんてことを思わせられる作品です。


posted by イオ at 17:35| Comment(0) | TrackBack(0) | スタジオジブリ関連 | 更新情報をチェックする

2006年08月07日

『紅の豚』

ジブリレビュー第9弾は、『紅の豚』です。
この作品って、大人になってから観ると、すごく楽しい作品ですよね。
エンターテインメント性に富み、西洋の街並みとアドリア海が美しく描かれ、
これまた魅力的なキャラクターたちが爽やかで、ちょっぴり哀愁を
感じるところもある、ステキな作品だと思います!
「カッコイイとは、こういうことさ」っていうコピーがかぁっこいいね!

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1920年代のヨーロッパ・・・イタリアのアドリア海を舞台に
繰り広げられる一大航空活劇。主人公ポルコのしぶいダンディズムが
光るこの作品・・・。
この映画は、宮崎駿さんが心から楽しんでつくられた作品だと思います。
良いですね・・・監督が楽しんでつくった感じがひしひし伝わってくる
作品っていうのは、本当に観ていてすがすがしいです。
駿監督お得意の飛行機シーンが素晴らしく美しいですよね!!
そして風景背景美術もうっつくし~♪♪
しぶくてキュートなポルコ、おちゃめな空賊マンマユート団たち、
そして魅力たっぷりなジーナと元気なフィオ・・・ジブリのキャラクターって、
どうしてこんなに生き生きしているんでしょうね。素敵すぎる!!

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そして、こういったメカニックな?物語では
ついついないがしろにされてしまいがちな女性キャラですが、
そこはやはり駿監督。女性キャラが存在感効かせた登場人物として
しっかり描かれていますね~。哀愁漂うオトナの女・ジーナ。
活発でチャーミングな少女・フィオ・・・ふたりともステキ・・・♪♪
ジブリアニメって、女性が生き生きしっかりと描かれているのが、
成功の原因のひとつだと言われていますよね?まったくその通りだと思います。
女性、とくに少女にスポットを当てた作品づくりをしたからこそ、
ジブリはここまですごいアニメブランド?になったんだと思います。
まぁ・・・宮崎駿さんという天才の登場っていうのが最も大きな
理由だとは思いますがね(^^;)

そんなこんなで・・・この映画は
ちょっとオトナな方々にお届けするジブリ作品です(^^)


posted by イオ at 07:35| Comment(2) | TrackBack(0) | スタジオジブリ関連 | 更新情報をチェックする

2006年08月06日

『火垂るの墓』

今日はヒロシマ原爆の日ですね。
というわけで、ジブリレビュー第8弾は『火垂るの墓』です。
野坂昭如さん原作の小説を、高畑勲さんが監督した作品です。

・・・これはもう泣くね。泣く泣く。
「なんで蛍すぐ死んでしまうんー?」
っていう節子のセリフが実に心に響きます。涙をさそうね。
戦争孤児になった清太と節子。ふたりは親戚のおばさんに邪険にされ、
自分たちだけで生活を始める・・・が、やはり無理が多い・・・
・・・そして物語は悲劇へと突き進む・・・泣。
戦争の悲惨さとむなしさを描きあげた高畑勲監督の代表作ですね。

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この作品は、アニメーションとかいう枠を超えていると思います。
昭和20年代の日本の生活の様子が丁寧に丁寧につくられ、
克明に描写されています。食事風景のご飯粒のひとつひとつにも
スゴイこだわりが感じられます。
去年でしたっけ?なんか日テレでドラマ化されましたが、イマイチでしたね。
節子と清太ははまり役でしたが、なんでアニメでこんなに完成度が高いものを
わざわざドラマ化するのか理解できなかったなぁ。

で、戦争についてですがね・・・なんかほんとむなしいね。
今もイスラエルとレバノンがなんだとかで、ドンパチやっているようですが、
もーやめろよってかんじですよね。子どもがたくさん死んでるのに。
そして・・・ヒロシマは今年で61年目ですか。
・・・・ヒロシマ・ナガサキの原爆については昔から興味があって、
漫画『はだしのゲン』とかよく読んでいました。
今でも被爆者の方とかが出演しているドキュメンタリーなどが放送
されていると、よくみます。
原爆を扱ったドラマとかも、放送されていると絶対みますね。
すごいよなぁ・・・原爆って。ありえないですよねぇ・・・。

そして最近、ビックリした出来事があります。
高校のときに、長崎に修学旅行に行った際、原爆資料館のようなところに
連れて行かされたんです。そこで、背中が剥がれ落ちた少年の
写真がパネルで展示されていたんです。真っ赤な背中で、肉がボロボロ。
骨まで見えていました。たぶん、原爆関連の写真のなかでも、
かなり有名な写真です。
で、去年、たまたま夜中に放送されていた原爆に関する
ドキュメンタリー番組を何気なくみていたんですよ。
そうしたら・・・なんと・・・
あの「背中が剥がれ落ちた少年」が・・・ご存命だったことを知りました!!
今はもちろん御老体の身でらっしゃいましたが、ビックリしました。
あの写真は、もう「死体の写真」だと思っていたからです。
あの状態で生きのびて、今も生きているっていうのにすごく驚きました。
今でも何回も手術とかして治療しているそうです。
背中を下に出来ないから、ずっとうつ伏せで生活する羽目になり、
お腹のあたりが肉がただれるぐらい
床ずれしてしまったこともあった・・・と話されていました。
これはなんだか、個人的にかなり衝撃的でした。
夜中にテレビをみてひとりで衝撃を受けてましたよワタシ。

とにかくね、もう戦争とかやめたほうがいいよ。
でも絶対無理なんだろうなって思います。
なので、第3次世界大戦が起こって、全面核戦争になって、
人間なんてさっさと滅びればいいよ。何もかもリセットするんだよ。
そして人間は全滅し、地球は長い年月をかけて浄化され、
新しく生まれてくる生命体たちにこの世界を譲ろう。もうそれしかない。
人間なんてどーせロクなことしないんだから。

・・・なーんて危険思想を考えてしまう今日この頃です。

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posted by イオ at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | スタジオジブリ関連 | 更新情報をチェックする