2006年08月05日

『となりのトトロ』

ジブリレビュー第7弾は、『となりのトトロ』です。
いいですよね・・・この作品。このあいだ金曜ロードショーで
放送されていましたよね。久しぶりに全部じっくり鑑賞しました。

・・・泣・き・ま・し・た・・・。
最近涙もろくなったとはいえ、トトロで泣くとは思いませんでした(笑)
これもまた、小さいころに観るのと大人になってから観るのとでは、
感動や印象が大きく違いますね。

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まず・・・この作品は、昔の日本の良さが美しくさわやかに描かれている
のがすばらしいですよねっ!
この作品の時代設定は昭和20~30年代くらいと言われています。
田んぼが広がる田園風景・・・井戸、おいしそうな野菜、昔っぽい家、
不便そうな電話・・・どれもこれもなつかしく、みずみずしいです。

そして、魅力的なキャラクター、CGなどに頼らずにつくりあげた
美しく、なめらかなアニメーション・・・上手な声優陣・・・。
どれをとってもすばらしいです!!もうべた褒めしちゃいますよホントに。
声優の中で注目して欲しいのがおばあちゃん役の方です。
おばあちゃんの声、なまり、雰囲気、イントネーション・・・
すっごくリアルですよね。びっくりするくらい上手で、本当に
どこかにいる田舎のおばあちゃんですよ。まさに。
この声の持ち主は、北林谷栄という方です。本格声優ではなく、
ベテランの役者さんらしいです。
ちなみに、お母さん役は、ナウシカの声の方ですよv
あと、久石さんの音楽がこれまたステキですよね。
「となりのトットロ・トットロ~♪♪」とか、
「あ・る・こ~♪あ・る・こ~♪」とか、昔よく歌っていました。

で、トトロとか、まっくろくろすけとか、ネコバスとか、
宮崎駿さんの頭の中は一体どうなっているんだろう、と思わずには
いられないようなファンタスティックなキャラクターがまたキュートです。
トトロ・・・かわいすぎる(萌)大トトロ、中トトロ、小トトロ・・・
どれも大好きですvでもなぜか中トトロが一番好きですv
あぁ~トトロにしがみつきたい~~♪まっくろくろすけにも会いたい・・。
『千と千尋の神隠し』にまっくろくろすけ出てきましたよね。ふふふv
ネコバスにも乗りたい・・・(真剣)
数年前、三鷹の森ジブリ美術館に行ったんです。そうしたら、なんと、
ネコバスがあるではありませんか・・・!!
でも、「大人はご遠慮ください」とか書いてあった・・・。
クソガ・・お子さまたちは自由に乗ってわいわい遊んでいるんですよ・・・(悔)
当時高校生だったので、「まだ子供です!!」とか言いはって
乗り込んでやろうとか思いましたが、無理でした・・・笑。

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さつきとメイのやりとりもリアルで、微笑ましいですよね。
母親がいない中で、さつきががんばっていいお姉ちゃんっぷりを
発揮しているのがいじらしくって清々しいです。
1番心に残る場面は、お母さんの一時帰宅が先送りになってしまった日、
さつきが「お母さん死んじゃったらどうしよう・・・」って言って、
号泣しておばあちゃんに泣きつくシーンがありますよね?
あそこで、メイがこっそりそのおねえちゃんの姿を目撃しているんですね。
そのあとメイはとうもろこしを持って、病院まで行こうとして行方不明
になるのですが、このときのメイの心情を考えると泣けますね。
いつも自分を叱って守ってくれているしっかり者のお姉ちゃんが、
号泣している・・・いつも泣いてばっかりいるのは自分の方なのに・・
お姉ちゃんもつらいんだ。自分もなんか役に立たなきゃ・・・とか
思ったんでしょうねメイは。私はそう解釈しています。
そして鑑賞者にこう解釈させられるような上手な演出をしているってのが
すばらしい・・・。この演出は本当にすばらしい名シーンだと思います。

そして最後、さつきはネコバスに乗ってメイを見つける・・・
感動のシーンだね~(泣)私はひとりっ子なので、こういった
きょうだい愛がテーマになっているような物語をみると、
「あぁ~きょうだいっていいな~」ってうらやましく思います。

それしにても、トトロって精霊のような、「神的存在」なんでしょうか?
森の守り神?みたいな解釈でいいのかしら。けっこう難しいね。

この作品は次世代に残すべき名作です。大好き。

posted by イオ at 08:20| Comment(2) | TrackBack(0) | スタジオジブリ関連 | 更新情報をチェックする

2006年08月04日

『千と千尋の神隠し』

ジブリレビュー第6弾は、『千と千尋の神隠し』です。
この作品・・・好きなんですけど、
私にとっては、ピンとこない部分が多い作品でもあります。
とっても楽しいエンターテインメントですし、
働くことや礼儀作法や生きるガッツ?などを教えてくれ、
さらに八百万の神々の大切さ、自然の偉大さを教えてくれる作品だと思う
のですが、意外と難しい思想が含まれた作品でもあると思います。

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やる気のなさそ~な現代っ子の千尋が、不思議の国で、
様々なことを学んでゆくという、ジブリお得意の「少女のこころの葛藤」
を描いた作品ですよね。
始終可愛らしいキャラクターと、魅力的な登場人物に囲まれて
美しい背景美術のなかで繰り広げられるこの作品は、それだけで
素晴らしいのです・・・が、やはり難関な部分もある・・・。
特に「カオナシ」の存在ですね。パンフレットには、
「己というものを持たない悲しい存在」というふうに書いてありました。
・・・深いですね。カオナシと千尋のやりとりが、かなり
印象深く残っています。カオナシの存在を考えないと、この作品は
深く理解できないような気がします。
あと、ハクの存在もけっこう謎だと思うんですけどね。ええ。
竜になるし・・・川の神様だったってことで良いんですかね?
そんなこんなで、『千と千尋の神隠し』は、
け・・・っこう深いものがある難解作品だと思います。

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それにしても湯婆婆の迫力すごいですよね。夏木マリの声が
素晴らしいです。よくあんなに上手にあんな声が出せるなぁ・・。すごーい。
あと、個人的に好きなキャラクターはオオトリ様です。
ヒヨコの神様ってやつです。おっきなヒヨコで、あたまに葉っぱのせている
のがすっごくキュート!!ぬいぐるみ持ってます(笑)
そして、好きなシーンは、千尋とカオナシが水上電車?のようなものに乗って、
銭婆の家へ向かうシーンです。すごく美しいシーンですよね?
なんだか、杉井ギサブロー氏の『銀河鉄道の夜』の雰囲気を感じました。
途中の「沼原」という駅に立たずんでいる真っ黒なおじさんと女の子が
すごく目に焼きついて忘れられません。

そんなこんなで、この作品、とっても楽しい作品ですが、
やはり駿思想がたくさん詰め込まれている深みある作品なんだな、と、
思い知らされる作品だと思います。
posted by イオ at 01:47| Comment(0) | TrackBack(2) | スタジオジブリ関連 | 更新情報をチェックする

2006年08月03日

『耳をすませば』

ジブリレビュー第5弾は、『耳をすませば』です。
この作品は、原作が柊あおいさん、監督が近藤喜文さん、
そして脚本が宮崎駿さんです。

私、この作品大っ好きなんです・・・。大好き大好き。ホントに好き(笑)
しかし「私、“耳をすませば”大好きなの~♪」って言うと、
なぜかよく、意外だって言われるんです。
「えぇっ?!イオちゃん“耳をすませば”好きなのー?いがーい。
ああゆう青春ものって嫌いなのかと思った~。」
って言われることが多いんです(笑)いやいやこれ大好きですよ。
好きすぎて聖蹟桜ヶ丘まで散策に行ったことがあります(笑)
あ、聖蹟桜ヶ丘っていうのは、この作品の舞台になった土地です。
京王線沿線にあります。↓これが散策に行ったときの写真です。

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聖蹟桜ヶ丘・・・すっごくきれいな街ですよ!!
しかも、『耳をすませば』の映画そのまんまの街並みなんです!!
行ったときは感動しましたよ~。駅の雰囲気、まがりくねった道や坂、
小高い丘までちゃんとあるんですよ~♪
しかし・・なんかもっと何もないところなのかと思っていたら、
すごく開けた街でした。タワーレコードとかあってちょっとびっくり。
耳すまファンなら一度行くといいですよ♪

で、作品についてですが、これはもう文句なしの名作です。
かなりコアなファンがたくさんいる作品ですからね。素晴らしい作品ですよ。
バイオリン職人を目指す少年・聖司くんと、小説家志望の少女・雫。
このふたりが織り成す美しくも知的な青春ものがたり・・・。
そして、ただの青春もので終わらないないのがジブリ。さすが宮崎駿さん。
なんていうか・・心理描写が優れていますよね。
脇役を含め、登場人物ひとりひとりが短い時間の中で
うまい具合に丁寧に描かれていて、輝いていますよね。
そして街並みが美しく描かれ、ときおり挿入される
雫やおじいさんの想像・回想シーンがきれい。うっとりします。

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この作品は、ホントに心理描写が上手だと思います。
主人公雫の内面的なの成長が丁寧に美しく、そしてわかりやすく描かれていて、
観ているものの心をわしづかみにする魅力があります。
雫が、初めて書いた小説をおじいさんに読んでもらったあと、
「聖司くんは自分のやりたいことがはっきり決まっていて、
それに向かってどんどん進んでいってしまう。自分は全然ダメで、
どんどん置いていかれてしまう。」というようなことを言って、おじいさんに
泣きつくシーンがありますよね?あそこ、かなり心打たれました。
あの雫ちゃんの焦燥感、ものすごくよくわかります。
そしてどこまでもまっすぐな雫の姿勢に感心しました。
「あぁ・・私ももっとちゃんとしなきゃなぁ」って思わされました。
そしてそのあと雫は、「自分はまだまだ知らないことがたくさんある。
もっともっと勉強しなきゃって思った。だから私高校に行く。
高校に進学してもっと勉強する。」というような決意をします。
これにも心打たれました。「なんとなく高校に行く」とか、
「高校に行くことが当たり前」とか、「みんな行くから。行くのが普通だから」
みたいな理由で進学を決意したのではなく、しっかりと
「知らないことを学ぶために高校へ行く」っていう姿勢がステキです。

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そして・・・聖司くんと雫のさわやかな恋愛も・・・憧れるねぇ~笑。
ピュアですてき・・・。いいなぁ~アタイもこんな青春したかったな~(真剣)
最後、聖司くんが雫に「俺と・・結婚してくれ!!」って言いますよね?
あそこ、「おいおい・・突っ走りすぎだろ聖司くん・・笑!!
中学生でプロポーズとかありえね~笑!!」って思いましたが、
私の目にはさわやかな感動の涙が・・・(笑)

純情な少年と少女の恋愛ものがたりであると同時に、
友情や家族愛?も描かれており、さらに思春期の心の葛藤と成長と
を見事に描きあげたこの作品は、本当に素晴らしい作品だと思います!!
posted by イオ at 07:41| Comment(0) | TrackBack(0) | スタジオジブリ関連 | 更新情報をチェックする