2012年05月24日

映画『乙女の祈り』の感想


最近、映画(旧作)をよく観ます。
色々観ていますが、
私の好みにクリティカルヒットしたのが、『乙女の祈り』です。

『乙女の祈り』(原題はHeavenly Creatures)
1994年製作のニュージーランド・アメリカ合作映画。

この作品は、1954年にクライストチャーチで実際に起きた、
アン・ペリーによる殺人事件を題材にしています。

物語のあらすじとしては、
親友同士の少女二人が、
徐々に親友の枠を越え愛し合うようになり、
そんな自分たちの仲を引き裂こうとする実の母親を邪魔に思い、
遂には殺害計画を企て、殺してしまうと言うお話です。

映画は、多感な時期の少女の内的世界を上手い具合に美しく描いており、
映画としてとても優れているように感じました。
実際、監督はこの作品で1994年のヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞しています。

メインキャラの女優二人の外見が、
特別美人!という描かれ方をしていないのがまたリアルで、
すごく良い味を醸し出しています。
(おそらく実在の二人に似せているのだと思います。)
ちなみに金髪の方は『タイタニック』のケイトウィンスレットです。

引き合いに出して良いのか迷いますが、
マニアックな例え方をするのであれば、
吉屋信子先生の描く少女小説世界の中に登場する仲良し二人組の中で、
より密接で閉塞感漂う、排他的な二人が攻撃性を持ち暴走したような感覚の作品です。

もしくは、マリみての『白き花びら』の世界が暴徒化したような感覚。

今風に言うならば、
いわゆる「中二病」にどっぷりハマってしまった耽美趣味の少女たちが、
やり場のないフラストレーションを爆発させる感覚。

こういう世界、好きです。
でもお母さんを殺してしまうのはとても哀しい結末ですね。。


※実際の事件について
http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/murder/text/parker&hulme.html





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posted by イオ at 00:00
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